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Posted by ミリタリーブログ  at 

2016年05月26日

LASD: ユニフォーム



さて皆さま、とんでもなくお久しぶりでございます。
ちまちま書いていたLASDデピュティのユニフォーム関連の概要がまとまって来たので一旦アップしておきたいと思います。

ロサンゼルス郡保安局(LASD)で使用されるユニフォームは主にいくつかの「クラス」に分類されます。
常勤時の服装であるクラスA、活動服扱いのクラスB、そして特殊な部署や役職等でのみ着用されるスペシャルユニフォームです。
今回はそのクラス毎に構成される被服類について大まかにご紹介していきたいと思います

クラスAユニフォーム


―長袖+ネクタイ着用時


―半袖+開襟時

もっとも一般的な服装です。
通常のパトロールデピュティが着用するのも基本的にクラスAユニフォームです。
タンカラーのシャツにグリーンのパンツが特徴的ですが、刑務等特殊な部署では別のカラーが見られる場合もあります。

またドレスユニフォームとしての一面も兼ねており、式典で制帽やドレスジャケットを着用する場合もクラスA準拠となります。



服装規定による構成要素としては


・シャツ
 -タンカラー/同色のボタン
 -55/45のポリエステル/コットン生地
 -ネクタイに対応した襟
 -認可されたメーカー/デザインのみ
 -バッジ、ネームプレート、ショルダーパッチ、階級章
 -ネクタイ非着用時に限り第1ボタンのみ解放可
 -長袖もしくは半袖


・トラウザー
 -フォレストグリーンのスラックス

・制帽/キャンペーンハット

・アウター
 -フィールドジャケット
 -レインコート
 -ドレスジャケット
 -スカーフ

・ネクタイ/タイピン
 -黒のタイ+金のタイピン(胸ポケットのフラップと同じ高さに)
 -長袖時のみ着用可(オプション)

・シューズ/ブーツ
 -黒のブーツもしくはドレスシューズ(安全靴を除く)

・デューティベルト
 -バスケットウィーブのレザーもしくはナイロン(後ほど詳しい記事にします)

・IDカード

以上のアイテムが通常のクラスAで認可されている被服類になります。
デューティベルト詳細やシャツに着用する徽章類についてはまた別途記事にしたいと思います。

クラスBユニフォーム



・シャツ
 -タンカラー/同色のボタン
 -認可されたメーカー/デザインのみ
 -バッジ(パッチ)、ネームパッチ、ショルダーパッチ、階級章
 -長袖もしくは半袖



・トラウザー
 -認可されたモデルのカーゴパンツ

・アウター
 -フィールドジャケット
 -レインコート
 -スカーフ

・ベースボールキャップ/ストローハット


―クラスBを着用したEOD隊員

クラスBの大きな特徴としては、パンツがスラックスからカーゴパンツになっています。
バッジも簡易的な布製のバッジパッチになっており、ネームタグも布製のネームテープを縫い付けて代用しています。
シャツにも細かなデザインの違いもあり、肩のエポレットが無く胸ポケットのフラップが角の落とされたシンプルな形状になっています。



ヘッドウェアもクラスAでは許可されないベースボールキャップなどが加わり、より活動的な服装という位置付けです。
それ以外のデューティベルトやフットウェア等は基本的にクラスAと共通仕様となっています。

クラスA、B共にElbeco社やUnited Uniform社、Flying Cross社等からLASD仕様のシャツやトラウザーがリリースされており、幅広く使用されているようです。

特殊被服

特殊な環境・業務に携わる部署で認可される特別なユニフォーム類です。
例えばモーターサイクルオフィサーのブリーチやジャケット等、自転車になるバイクパトロール等。
特殊部隊のSEBで使用されるBDU(これについてもまた詳しく…)やEODの作業服なども含まれます。


―ブリーチトラウザーのモーターサイクルユニット隊員


―フライトスーツ着用のLASD Malibuのサーチアンドレスキュー隊員


―黒いBDU姿のEOD隊員

さて、駆け足で各ユニフォームの大まかな概要を翻訳して書き出してみました。
まだまだ細かいところで触れられていないところも多いのですが、詳細についてはまたそれぞれのパーツごとに記事にしていこうかと思います。

次の更新もいつになるかまだ分かりませんが、のんびり書いていきたいと思います。
ご覧いただきありがとうございます。
  


Posted by .308納豆  at 21:18Comments(0)LASD制服装備

2016年02月06日

LASD:サービスウェポン

さて、どんな装備でもメインの武器といえば基幹の部分になりますね。
銃によってホルスターやマガジンポーチ等も変わってきますので、しっかりと選んでおきたいものです。
とはいっても制服装備だとホルスターが手に入りづらいので、逆にホルスターが手に入った銃を選ぶというのもアリだと思います。

通常アメリカの法務執行機関では支給される銃以外にも、認可された銃であれば自費等で購入して使用する事が可能です。
LASDで勤務中に使用が許可されるデューティガンは以下のとおりです。

・ベレッタ 92Fシリーズ

―92F使用例としては珍しいウェポンライトの装着された個体。

 ※92F、92FC、92FM、92F Vertec、M9、M9A1)
 92Fがひとつ前の標準支給なので写真等でも目にする機会が多いですね。



 軍用モデルのM9やレイル付のM9A1等も認可されているので、トイガンでの選択肢も幅広いと思います。




・ベレッタ 90-TWO



・ベレッタ クーガー 8045F


・S&W M&P 9mm サムセーフティ・マガジンディスコネクタ無しモデル

―M&Pを試射するLASDインストラクター

 2013年以降現行の標準支給がS&W社のM&P 9mm口径モデルです。
 最近ミリブロNEWSでも暴発関連の記事が載っていたので記憶にある方も多いのではないでしょうか。


―トレーニングクラスで使用された支給のM&P。

 約20,000挺が調達・配備されています。
 またLASDにおけるM&Pの特徴としてSUREFIRE X300U-AウェポンライトとDGスイッチが同時に支給されているようです。
 どうもこのDGスイッチを握りこんだときにトリガーフィンガーまで動いてしまうのが件の暴発事件の主な原因であるそうです。

 トイガンでのチョイスとしてはやはり東京マルイさんのガスブロM&P9やWE-TECHでしょうか。


・S&W 4506、4566、457
 若しくは
 ・スライド搭載デコッキング/セーフティレバー
 ・外装式ハンマー
 ・DA/SAトリガー
 ・最低装弾数7発
 以上の要素を兼ね備えたモデル。
 S&Wオートは2ndジェネレーション、3rdジェネレーション共にトイガンが非常にレアなのでチョイスとしては難しいですね。
 

  
・SIG SAUER P226シリーズ (DA/SAトリガー)
 ※P226、P226 Blackwater、P226 Combat、P226 Elite、P226 Elite Stainless、P226 Navy、P226 Platinum Elite、P226 SCT、P226 Tactical、P226 Two-tone
 あまり見かけませんがP226シリーズも認可されています。
 NYPD等とは違いダブルアクションオンリーでなくとも使用できますし、レイルもOKです。
 現在SIG社から販売されているP226は基本的にE2シリーズがもとになっているので、東京マルイP226E2等で良いかと思います。


・SIG SAUER P229 (DA/SAトリガー)
 ※P229、P229 Elite、P229 Elite Stainless、P229 Platinum Elite、P229 SCT、P229 Two-tone
 上記P226のコンパクト版という事でP229の使用も認可されています。
 タナカ、WE等のガスブローバック若しくは東京マルイなどのエアコッキングがリリースされています。


・SIG SAUER P220 (DA/SAトリガー・最低装弾数7発)
 ※P220,P220 Beavertail, P220 Carry, P220 Carry Elite, P220 Carry Elite Stainless, P220 Carry two-tone, P220 Carry Equinox, P220 Combat, P220 Elite, P220 Elite Stainless, P220 Equinox, P220 Match, P220 Platinum Elite, P220 Two-tone

 P220の.45口径モデルも認可されているようです。
 こちらもあまり使用例を見かけませんし、トイガンでもほぼ9mmモデルしかないのでちょっと使いづらいですね。


・HK45 (バリアント1、2、7) HK45C、 USP45 (バリアント1、2)、USP45 Compact
 H&K社の.45口径シリーズもSEB SWAT等一部で目にされます。
 制服デピュティだとほとんど見ませんが・・・・
 こちらも東京マルイ、KSCを初めとして各社から数モデルリリースされているので困る事はなさそうです。


―HK45を構えるSEB SWAT隊員(参考:ミリスマ No.5)

・H&K P2000LEM (DAOトリガー)


・ルガー(Ruger) P90


・コルト、S&W、ルガー(Ruger) .38口径リボルバー
 5/6連発の2-6インチバレルリボルバーです。
 .357フレームも認可されていますが、.38口径での使用のみ許可されます。
 流石に現在ではリボルバーを携帯してるデピュティはそうそう見かけません。


(参考:LASD Lost Hills Station http://lhs22.org/range.html)

これらのデューティガン以外にも非番中のみ携行が許可されるオフデューティガンもあるのですが、今回は割愛させて頂きます。

さて、この中でも自分はLASDデピュティ装備にあたって、現行の標準支給であるS&W M&Pを選びました。



理由はLASDで幅広く使用されているももちろんですが、サバゲーマーとしてはマガジンや補修パーツが容易に入手できる東京マルイ製品だったのも重要ですね。
またベレッタ92Fでも良かったのですが、個人的にS&Wが好きなのとベレッタ社のグリップが手にフィットせずあまり好きでないので・・・
LASD採用のM&Pはサムセーフティ無しのバージョンなので、マルイ製のM&Pのサムセーフティをオミットしています。

さらに同時支給のSUREFIRE X300を装着しています。



できればDGスイッチも欲しいところなのですが、日本でM&P用DGスイッチの流通がかなり珍しいので手に入っていません。
まあ実際のデピュティの写真を見てもDGスイッチを外して通常のテールスイッチで運用している方もいる様なので当面はこのままかと思います。
実はつい先日現行のX300U-Aの廃盤・モデルチェンジが決定し、あわてて新モデルに切り替わる前にLASD支給品と同じ仕様を買いました。

デューティガンについてはこの辺りでまとめさせて頂いて、次回からは制服デピュティのユニフォームについて書いていきたいと思います。
ご覧いただきありがとうございます。

  


Posted by .308納豆  at 12:11Comments(0)LASD制服装備

2016年02月04日

LASDについて

さて、このブログのメインに据えていますロサンゼルス保安官事務所(LASD)についてです。


Photo by John Schreiber

まず殆どの方に馴染みが無いでしょう保安官の説明から始めたいと思います。

そもそもアメリカの保安官(=Sheriff)とは19世紀西部開拓時代に各自治体が設けた治安維持責任者でした。
現代でもそれは変わらず、アメリカの行政区分である郡(County)の選挙で選ばれた治安責任者が保安官に任命されます。
そしてその保安官が局長を務める法務執行機関が保安局(Sheriff's Department)若しくは保安官事務所(Sheriff's Office)と呼ばれます。
実際の保安官(Sheriff)は公選で選ばれた局長クラスの幹部だけを指し、市警などで通常の警察官(Police Officer)にあたる実働職員は保安官補佐(Deputy Sheriff)などと呼ばれます。
郡の中でも大規模な市(City)では市警察(Police Department)などが組織される場合もありますが、それ以外は概ね該当する郡の治安機関が担当するのがアメリカの自治体法務執行機関の大まかな区分けの様です。



中でもロサンゼルス郡保安局は全米最大規模の保安官事務所で、自治体法務執行機関としてみてもニューヨーク市警、ロサンゼルス市警、シカゴ市警に続く全米でも4番目に大きな法務執行機関です。
4地区に別れたパトロール部、刑事部、公共交通機関部、刑務部、特殊執行局等々多数の部署からなる2万人近い職員から構成されています。
管轄としては世界有数の大都市ロサンゼルスの周辺を含むだけあり、88都市・人口900万人以上の広大な地域を誇ります。
その中には全米の中でも有数のギャング犯罪多発地域のコンプトン市も含まれています。
自治体LEとしては予算も潤沢で、人員・装備共に全米でもトップクラスの充実さをみせます。



バッジデザインは6ポイントスターの中にカリフォルニア州のシンボルのグリズリーベアが象られたシンプルなものです。




一般的なパトロールデピュティのユニフォームはタンカラーのシャツにグリーンのトラウザーがメインになります。



管轄地域内に含まれているロサンゼル市はロサンゼルス市警(LAPD)の管轄ですが、関係は良好で度々相互援助のやり取りがあります。
ちなみに、LAPDの創設は1853年のロサンゼルスレンジャースまで遡るのですが、LASDは初めてロサンゼルスに保安官が公選された1850年には既に保安官事務所として機能していました。
実はLASDの方がLAPDよりも先に創設されていたんですね。
ちなみに1850年当時は保安官一人とデピュティ二人だけの三人の保安官事務所だったそうです。


今回はこのあたりまで、ざっくりとLASDの基本情報をご紹介させて頂きました。
次からは実際に私が収集しているパトロールデピュティと特殊執行局(SEB)SWAT装備について書いていきたいと思います。

  


Posted by .308納豆  at 16:15Comments(0)LASD全般

2016年02月02日

このブログについて

初見の方は初めまして。
そうでない方はこんにちは。
.308納豆(サンマルハチナットウ)と申します。




関東圏でLE装備を中心に遊んでるサバゲーマーです。
最近流行りのLE装備、中でもロサンゼルス郡保安局(LASD)の制服及び特殊部隊装備を収集しています。
ミリブロ上でも度々フィーチャーされて表舞台に立つことの多い連邦LE装備に比べると露出度の少ないものの、縁の下ともいえます自治体LE装備を中心とした話題をお届けしたいと思います。
このブログではそんなLASD装備をメインに据えつつ、自分の調べた覚書や装備品のレビュー、イベントのレポート等を書いていく予定です。

ちなみにブログのタイトルは「バッジと銃を持った運命」の意味で、LAPD映画「End of Watch」の冒頭モノローグの一節から引用しました。

筆不精なので更新頻度は低いとは思いますが、少しでもLASDを始めとしたLE装備の魅力を皆様にお伝えできたらと思います。
ご質問、ご指摘等ございましたらどしどしコメントでお寄せ下さい。
  


Posted by .308納豆  at 23:20Comments(0)雑文